第17回 池田 良さん

池田良と申します。今年の3.11にNYで上演した「HIKOBAE」という舞台に出演させていただき、その時のご縁でこの夏、Stella Adler Studio of Actingに通っています。

今回NYに来て1カ月が経ちました。以前も外資系のコンサルティング会社に勤めていた時にフィラデルフィアに住んでいたし、それ以外にも学生時代シアトルにホームステイしたり、L.A.に1カ月演技のレッスンを受けにいったり。アメリカの経験は結構あるのですが、いまさらカルチャーショックを受けることがありました。

以前から、アメリカについて気に食わないことNO.1は、トイレの便座におしっこがついてることでした。レストランでも、大型スーパーでも、自宅以外のトイレはどこでも、こいつに出くわします。つまりアメリカ人は、おっきいほうのトイレでちっちゃいほうをする時に、便座を上げずにやっている、ということなんです。アメリカ人たちは、次使う人に自分のおしっこを拭きとらせるのか!?といつも憤っていたわけです。鶴舞公園の公衆便所の方がまだキレイだよ。

で、先日クラスメイトとその友人たちと一緒にConey Islandに行ったとき、初めてこの不満をアメリカ人に打ち明けました。20代前半の男子でした。彼は、敬虔なクリスチャンです。その彼が「だって便座は汚いものだから。ちゃんと真ん中狙ってやってるし、多少汚れても元々汚いものだから。汚いから俺は外ではおっきいほうはしないよ。」と言っていました。「どうしてもそこでおっきいほうをしなければならない人に対する、君のmercyはどこにあるんだ?その自分勝手さは罪ではないのか?」と思いました。

するとそこに、同じくクリスチャンの20代前半女子が加わってきました。

「女子ベンでも便座におしっこついてるよ。」

「え?女の子はみんな座ってやるのになぜ?」

「便座は汚いものだから、みんな腰を浮かせてするから。」

!!!

空気椅子です。

アメリカでは、外のトイレでは空気椅子で用を足す人がいるのです。

大体どれくらいの割合の人がそうしているのか、と尋ねると、「7割くらいじゃない」と言っていました。アメリカでは、ほとんどの人が外では空気椅子なのです。

この問題、みんなが便座を上げたり、ちゃんと座ってしたりすれば解決する気がします・・・そうすれば、携帯用便座クリーナーを持ち歩かなくても済むのですが。

アメリカにもまだまだ、驚きが隠されているようです。

 

***

ちなみに、最近発見した、NYにおけるご飯のおいしい炊き方:

「お米をミネラルウォーターで研ぐ」

これ、普段水道水でお米を研いでいる方は、ホントに試してみてください。炊きあがりの嫌な臭みが無くなります。ピュアな香りになります。お米は、研ぐ時に使う最初の水を大量に吸い込む、という話を聞いたことがあります。水道水を吸い込むと臭みがでるのでしょう。

 

以上いまさらビックリNYのコーナーでした。8月前半に帰国します。県人会できれば参加させていただきたいのですが・・・現在予定されている8月後半だと間に合わないかな。その頃には、名古屋の実家や、蒲郡・岡崎の親戚に顔を出しに行っているかもしれません。

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