第2回 リーマン洋子さん

こんにちは、はじめまして。リーマン葉子と申します。先日、この6月に晴れてNYのカドゾロースクールを卒業する主人が、デトロイトのローファームに勤務する事になったため、木村会長にそのむねお伝えしたところ、このエッセイのお話があり喜んでお引き受け致しました。

思えば17年前、愛教大附属小中高と通い、愛知大学英文科を卒業した私は、英語がぺらぺらの英語教師になりたいと決意し,ミシガン州に語学留学したのです。そこで出会ったのが、ミシガン大学日本語学科専攻の主人でした。その当時、彼はまだ19歳。私の両親は最初、激怒しましたが、交換留学生として名古屋の南山大学に行く事が決まると、彼が私の実家にホームステイする事を許可し、しかも彼に会った途端、彼のことがとても気にいったようで、母は毎日食卓においしい料理を並べ、父は毎日彼と晩酌していました。後に聞けば、反対したら駆け落ちでもするんじゃないかと心配していた様です。私は念願かなって、たった1年間でしたが地元岡崎の中学校で、英語を担当させていただきました。

結婚に伴いNJに引越し、出産、子育てとあっという間に時が過ぎ、3年前下の娘がキンダーに上がったのを機に、私はマッサージセラピストの学校に、主人はロースクールに入学し、新しいキャリアのために、再びお互い学生に戻りました。日本人妻を持ったおかげ?で、家事一切した事がなかった主人でしたが、私の試験期間中は、彼なりに一生懸命家事を手伝ってくれました。又、今癌のため闘病生活を送っている義父や、義母の助けもあり、私は去年無事に卒業し、主人は冒頭に書きました様に、この6月に卒業です。義父は私が訪ねるたびに、マッサージのリクエストをするのですが、終わると「ああ、元気がでるよ」といつも言ってくれ、今一番私にとってうれしい一言です。

在米期間が長くなるにつれ、やはり故郷を懐かしむ思いは、年々募ります。いろんな県人会はあるのにどうして愛知はないのだろうと思っていた矢先、新聞広告で愛知県人会発足を知り、第一回のパーティで楽しい時間を過ごさせていただきました。やはり地元の話は楽しく、初対面の方々なのに何か心温まる気持ちがして、冷たい風のマンハッタンの帰り路、足取りも軽く帰ってきたのを覚えています。私達一家が住むことになるミシガンのエリアは、土地柄上、自動車関係の企業が多数進出しており、愛知出身の方もたくさん住んでいらっしゃるそうです。新しい出会いに、今からワクワクしています。

主人の両親や、兄弟はNYに住んでおります。こちらにも機会あるごとに帰って来ますので、引越し後も、NY愛知県人会の会員でありたいと思っております。そして、ぜひ、会員の方々と交流を深めたいです。私は、愛知県出身ということを誇りに思っています。家族共々、これからもよろしくお願い致します。

2005年6月

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