NY愛知県人会の皆様、あけましておめでとうございます。
愛知県刈谷市から、謹んで新春のごあいさつを申し上げます。
このたび、NY愛知県人会から新年のあいさつの依頼を受け、大変光栄に存じます。
ご存知の方も多いと思いますが、刈谷市は、大正から昭和にかけて豊田佐吉翁によって豊田紡織や豊田自動織機製作所が設立されたトヨタ自動車発祥の地であります。現在も、トヨタ系企業の本社や工場が立地する産業都市であります。グローバル企業も多く立地していますので、仕事をはじめ芸術や勉学等でNYをはじめ海外で活躍されている方もたくさんお見えになることと思います。大変頼もしく、また嬉しく感じます。
昨年10月、NYでは巨大ハリケーンサンディの上陸で、大きな被害が出たとメディア等で拝見しましたが、皆様元気でやってみえるとのことで安心をいたしました。日本では、一昨年の東日本大震災で、津波と原発事故により未曾有の被害をもたらしましたが、被災地の人々の真摯な姿は、日本人の実直さ、思いやりを世界中に証明したように思います。遠く日本を離れて生活をされている皆様にも、改めて日本人としての誇りを感じていただけたのではないかと思いますし、異国の地でお互いに助け合っておられることを心強く思います。
さて、刈谷市も、ここ数年で大きく街の景色も変わってきました。一つは、伊勢湾岸自動車道に刈谷PAと一体になった刈谷ハイウェイオアイシスができ、年間800万人を超える人に利用していただいています。全国では東名高速道路の海老名SAに次ぐ集客を誇り、刈谷の新しいランドマークとなっています。
また、本市の玄関口である刈谷駅の北口広場と南口広場も整備が完了し、魅力ある駅前広場に生まれ変わっています。ぜひ、日本に帰国される際は、刈谷を訪れていただければと思います。
そして、今年は刈谷城築城から480年という節目の年を迎えます。天文2年(1533年)、徳川家康の生母於大の父である水野忠政が、現在の亀城公園の地に城を築いたのが、まちとしての発展の礎となったと言われており、この築城480年を記念して、さまざまなイベントを開催してまいりたいと考えています。
この近況報告を通して、刈谷、愛知をなつかしく感じていただければ幸いです。
終わりに、NY愛知県人会のますますのご発展と、NYで暮らす皆様のご健勝とご活躍、そして今年一年が幸多き年となりますことを祈念申し上げ、新年のごあいさつとさせていただきます。
平成25年元旦
愛知県刈谷市長 竹中良則